先日の私の誕生日にサナギから羽化したキアゲハ↓
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最初、ドウダンツツジについている蛾の幼虫を、
勤めている蕎麦屋さんで娘がもらったのだけど、
ネットの図鑑を駆使しても、何の蛾の幼虫か特定できなかった。
直也君がセリなど、その他の草を投入してみたけど、
全く食指を示さないので、娘に話して飼うのを断念。
私たちが一概に呼ぶ「蝶や蛾の幼虫」も、
それぞれ種類によって餌は全然異なる。

その代わりに「これなら餌がわかるので」ということでキアゲハを飼うことに。
キアゲハの食草はせり科の植物や人参、パセリ、フェンネルなど、らしい。
直也君が田んぼからセリを取ってきてくれた。
でも、このキアゲハは夕方に羽化してから飛び立つまで、1晩かかった(多分)。
なかなか羽が乾かなかったのだ。
飼育器にラップをかけて飼っていたから通気性がなかったわけではないだろうけど、
この時期は梅雨や台風があって、外では風が強い日が続いていたので、
外にいたらもっと通気性があったんだろう。
こんな時に羽化するキアゲハは、
その風の吹き方を想定していたんじゃないか、と思った。
サナギの中だって完全な密閉空間じゃないだろうし、
サナギの状態でも多少風を受けている必要があったのではないか、と。

やはり、生き物を飼うのは控えよう。
不自然の中で飼っていても、自然は一向にわからない。
飼うと本当の意味での観察からは遠のいてしまう気がした。

ちょうどシナジェティクス研究所の梶川泰司氏のブログに、
以下のようなテキストがありました。
「青虫」って概称は、「雑草」という概称に等しい。

全世界について

「キャベツにつく青虫はキャベツが全世界だと思っている」
ーーーーーーーユダヤの格言

この格言は動物行動学を反映していない。

もしキャベツが全世界ならば
モンシロチョウは産卵のために
ミカンやサンショウではなく
キャベツを選ばなかっただろう。

事実、アゲハチョウの幼虫は
キャベツの中では
何も食べられないので餓死する。

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↓の写真は、
茹でて残った蕎麦に少量の小麦と水と塩を加えて、
フライパンでノシて焼いたもの。
ごま油で焼くと、より美味。
蕎麦屋の女将さんに教わった食べ方。

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