『当事者研究』とは、
北海道・浦河町の“精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点”である、
『べてるの家』(※リンク)がやっている、
“自分で自分自身のことを研究し、それを発表する”作業です。
私はこの当事者研究という発想が、とても気に入っています。
全ての人ができて、当人にしかできない研究だからです。

お気に入りの番組であるNHKの『100歳バンザイ』を観ていると、
いつも思うのですが、
そこに出演される100歳を超えて元気な方は、
みんな自分なりの生活の法則なり、食事法・運動法を持っていらっしゃる気がします。
まぁ番組で取り上げる100歳を超えて元気な方なんて、全体の数パーセントなんでしょうし、
そこで見えるものを全体の総括とするのは拙速だし誤解に過ぎないのですが。
(少なくともそういう方々が、そのNHKの番組に取り上げられやすい、ということは言えそうです)

でも、そこで見る限り、
世間が言う一般的な健康法やら運動なんていうのは、わりとお構いなしで、
おのおのが“自分なり”の健康法を編み出して思い思いに実践されているのが、
どうやら私には、彼らの“元気で長生き”の秘訣に思われるのでした。
世間に振り回され過ぎない、というのも長寿の秘訣かも。

それら、ご長寿の面々が自分なりに見つけられた毎日の健康法・習慣というのは、
まさに"当事者研究”そのものだ、と思うのです。
そういう意味でとても興味深い。

最近、私は足の外反母趾と内反小趾を改善しようと思いたちました。
きっかけは、足の小指の爪が反り返って生えてくる不快感と、
パート労働中の足の冷えでした。



   ※これより先の文章には、商品情報や営利目的のサイトのリンクがあります。
 あくまで私個人の感想・当事者研究であって、他人に推奨するものではありません。
 くれぐれも鵜呑みにされませんように。
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私の足の小指は内反小趾の影響からか、常に下に曲がった状態でして、
床と垂直方向に対する踏ん張りの力が働いていません。
そのまま小指の爪が伸びると床方向で頭打ちになるからか、反り返って生えてきたんです。
下のイラストの上部です。
このまま肉に埋まっていったり、巻き爪になると手術が必要になったりします。
BlogPaint







私は食品スーパーの鮮魚売り場に半日勤めているのですが、
物流の搬入口から外の風が直撃する厨房は、恐ろしく寒く、
この年末年始は足の震えが止まらないのが常態という日々でした。
もちろん、会社指定の安い長靴で、余計に冷えます。
大きめの長靴に靴下を幾重にも履いて、足用カイロを貼ってもダメでした。
その冷えが腰や背中の痛みにつながって、しんどかった。

それ以外にも、
しもやけ・かかとのガサガサ・産後から足がつる・下顎を全開するとギシギシ鳴る
足の冷えやむくみ・肩こり・猫背 
などなど
今の私が自覚できる症状の全てに、
足病医学(ポダイアトリー)のサイトをいくつか見ていると、
どうも私の足の外反母趾と内反小趾が関係しているように思えました。
いわゆるヒトにとっての基礎である足が歪むことによって、
腰や肩・首がバランスを取ろうとして歪み、“代償”が起きているというわけです。

詳しく知らないのですが、『正しい歯の噛み合わせで体の歪みが治る』というような考え方があるそうです。
ヒトの身体の1番底の関節が“距骨下関節(きょこつかかんせつ--下で説明)”だとしたら、
ヒトの身体の1番上の関節が“顎関節”なので、なんとなく合点がいきます。

今まで、まず5本指の“絹or綿”の靴下を履いて、その上に靴下を幾重にも重ね履きし、
ズボン下+レッグウォーマーを装着するという、
いわゆる『冷えとり健康法』はやってきました。
これで随分むくみがとれました。
ただ私の場合、リンパの流れが悪いので、少しでも履き口のきつい靴下はNG
どんなに良い5本指ソックスでも、履き古したゴムゆるゆるのものでないと、
かえって血行不良になります。買ってすぐ履ける5本指の靴下に出会ったことがない。
だから、これを使えば絶対!なんてアイテムはないと思う。身体はひとそれぞれなので。
どこまで行っても当事者研究が必要、そんな気がします。
自分なりのアレンジが必要で、活かすも活かさないも自分にかかっている、と。

そんなこんなで、心機一転、とりあえず購入したのが、
ソルボ社のパッドのはいったサポーターです↓。
sorbo_sorbo torisetsu











“美しくスリムな足”は、もはやどうでもいいけど。

●(左下)サポーター購入以前の私の足です。特に内反小趾(足の小指部分)と「指上げ足(浮き指)」が顕著です。
●(右下)サポーター装着時の足の状態。黒いズボン下は通販生活の“発熱スパッツ(化繊です)”。
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それに対して、裸足で生活するヒトの足はこんなだそうです↓。
足の指がしっかり地を踏ん張れています。
hadashi






笠原整骨医院・笠原巌氏のサイトから 
購入したサポーターは笠原氏監修のものなので、無断転載いいかしら)

指上げ足(浮き指)というのは、足先の狭いパンプスやヒールのある靴の着用だけが原因ではなく、
まず足裏の刺激が少ない上に、大き過ぎる靴を履いて、
足が前方の方に滑ってしまうことによっても起きるそうです。
実際、子供の指上げ足が増えているそうです。
私は上の両方、該当した時期があったと思う。
私の足の指は踏ん張れないので、歩行時にまるで利いてないんです。
いくら動いても足先の血行は良くならないのです。
と、いうことにやっと自分で気付きました。

ただ、裸足で生活する民族にも外反母趾になる人はいるそうです。
筋肉の衰えや合っていない靴のサイズだけが、外反母趾の理由ではないようです。
詳しくはこちらの記事

市販のレディメイド品のサポーターで強制的に”、
というのでは根本的な治療には至らないことは見えていますが、
春から直也君とカイロプラクティックに通おうと思うので、
それまでの多少のナグサミにはなろうかと期待しているところです。

履いて仕事に行ってみると、足が冷えませんでした。
今までにはなかった、小指が地を踏ん張っている感触が常にあって、
3点歩行には、なっている気がします。
(3点歩行の認識は2通りあるようです。
 指・中足・かかとで3点 or 足の親指・小指・かかとを結んだ三角アーチ)

小指がずっと刺激されるので、小指のしもやけは1両日で治りました。
勿論、コパイバオイルも塗布し併用しているので、サポーターだけの効用ではないとは思います。
また、サポーターの中足部分にソルボのパッドが入っていることもあって、
かかとへの衝撃も激減。
少しかかとが柔らかくなった気もする。

少し調べてみると、外反母趾などの足の変形の主な原因は、
「距骨下関節(きょこつかかんせつ)の過回内(かかいない)」だとか。
私は、体の関節や筋肉の部位名をまるで知らないので、
読んでも読んでも全く頭に入らず、誤解しているところ大ですが要約すると、

<距骨下関節(きょこつかかんせつ)ロック・アンロック理論>******************************

(距骨下関節 --- 距骨と踵骨(しょうこつ)の間にある関節のこと
         かかとの関節と思っていいです)

人間の歩行 接地期加速期によって成立
      接地期 --- 着地する時、衝撃吸収の時
      加速期 --- 蹴り出す時、エネルギー伝達の時

良い歩行  上の2つの時期が途切れることなくスムースにつながることを言う

●接地期において 体重がかかると距骨下関節は内側に傾く(“回内”)
        これによって地面からの衝撃を吸収することが可能となる     
        
●加速期において 足は固いテコの状態になり、距骨下関節は外側に傾く(“回外”)

距骨下関節と接している横足根関節(おうそっこんかんせつ)が、
接地期に締まり(アンロック)、加速期には緩むことで(ロック)、歩行の2つの時期の切り替えを行っている

外反母趾や偏平足などの変形は、上の内側に傾く動きが大きすぎ(過回内で)、回外ができなくなることで起きる
変形が起きると上のロック・アンロックの切り替えがうまく出来なくなる。

足の問題は、接地期と加速期のどちらでどのような不具合が起きているか、を知ることで分析できる(らしい)。
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シュー・フィッターさんに言わせると、
自分に合った靴は、眼鏡と同じで、自分だけでは選べないそうです。
そして、余裕があって痛くない靴よりも、“我慢できる”窮屈さの靴の方がマシなんだそうです。
履いて足が痛いか痛くないかだけで、靴を決めてはいけないと。
間違ってた...。
いずれ、シュー・フィッターさんのいる店で靴を選んでみたいものです。

記述のサポーターと、マッサージと足指のグーパー運動をやって、
また経過を載せようと思います。