ノ ー ト

好 き な 読 書 を 中 心 に 考 え 中 を 記 録 す る ノ ー ト

2011年04月

結局

「候補者のエネルギー政策を知りたい有権者の会」のサイトを改めてみると、
※サイトはコチラ
見事に今回当選した知事は脱原発を明言していない人ばかりなんですね。
すごいな。

昨日バイト先に、系列会社の保険リース部門の担当者が来て、
「ここは午伏寺断層の上ですから、
自分で車を運転している時に傷害事故が起きる確率よりも、
地震が起きる確率の方が高いという統計が出ているんです!!」
だから地震保険と家財保険に入りませんか?!
というキャンペーンを朝礼中にやった。

それくらいなのに、この地震列島に原発で大丈夫ってまだみんな思ってるんですね。


選挙

昨日は松本市の市議会議員の選挙がありました。

ウチは共産党の、ある議員に投票。

別に共産党シンパでもないし、
負けるとわかっている選挙戦に今まで巨額を投じてきた共産党を、
評価する気にはなれなかったのが実際。
(故松本清張を筆頭に、著名人には共産党シンパが多いのに、
どうしてそれを「勝ち戦」につなげることが出来ないのか疑問だったので。)


でも、中嶋君が松本選管から候補者のマニフェスト一覧?を取り寄せて、
それを読んでみたところ、
驚く事に、脱原発・反原発とマニフェストで表明しているのは、
徹頭徹尾、日本共産党の議員だけだったから(党としては社民もだけど)。

石原都知事は「(原発が)フランスに出来るなら日本に出来る」と言っているそうだが、
共産党の人は
「脱原発をドイツにできるなら日本に出来る」と何故石原氏は言わないのか?!と言っていて、
なるほどそうだと思う。
(ドイツの再保険会社の評価だと、「世界で最もリスクの高い都市」は東京なんだそうな。
地震の多いロスの7倍だとかで、ぶっちぎり。
あの都知事もコミで、そういう評価になってんじゃないか、なんて。
世界を代表する首都の首長はだいたい思想的に“左より”が主流だそうで、
東京の首長がタカ派であるのは恥ずかしいことだと、フローラン・ダバディ氏が言っていた。

「防災システムを構築する」とか何とか間に合わせな表明をしている議員はたくさんいたが、
一級の科学者や専門家でさえ“福島の危機”を収束できもしないのに、
言い方は悪いけど、松本という地方のいなか議員が、
現状のエネルギー政策のままで、どうやって「防災」してくれんの?と思う。


減税は、いいのかどうなのか私には今のところ判断しかねるし、
第一、景気もなにも、原発の問題がやっぱり最優先事項な気がしたので、
今回こういう選択になりました。

(無記名投票っていう手もあるんだけど、
 無記名投票が全体の○%になったら選挙が無効になるってことなら良いけれど、
 結局は誰かが選ばれるんだったら、やっぱり誰かの名前は書いたほうが良い気がしました。)


昨日見たソフトバンク社長の孫さんのプレゼンと記者会見(↓に貼り付け)。
孫さんのことはよく知らないんだけど、
少なくとも、このプレゼンと記者会見は素晴らしいと思いました。

東日本大震災が起きてから、孫さんは毎日ツイッターに
「エラソーなこと言うまえに携帯の電波早くつなげろ」
とか書き込まれるそうで、毎日ずっーと考えて悩み続けてきたそうです。
いまでも「迷ってる」と言っていました。
「本業以外に首をつっこむことはよくないんじゃないか」とか、葛藤をずっとしてると。
でも、やるときにはやらなくてはならない、
正義を通さなくちゃいけない時がある、
と考えて脱原発の新事業を始める、と。
(「正義の定義とは何か?」とか言わないでくださいね、
日常で使っている曖昧な「正義」で、この場合充分良いのです。)


みんな保身に動いてしまいがちだけど、
孫さんの、批判されても尚、葛藤しながら「やる」と決めた経緯には、
心から敬意を抱いてしまう。
ぜひ見てください。
http://www.ustream.tv/recorded/14195781

やっぱり、明日どうなるかわからないんだから、やりたいと思ったことは何でもやった方が良い。
そういえば、ある人も、
「公にどんなことがあろうと、なんだろうと、
自分にとっていちばん大切だと思えることをやる、それだけです」
と言っていた。

体制に騙されないために、騙されたと事後になって愚痴らないためにも。
そして、あくまで私人として行動した方が、かえって公の真の利益に通づる気がするのだ。
それは歴史が証明していると思う。
そうすれば、宮沢賢治が言うように、「信仰と科学は同じになる」に近づけるかな。

☆今は何よりも浜岡原発を止めなければならない。stop浜岡

 森

食の安全~放射能物質の土壌汚染

私が働くスーパーの魚売り場は、
福島の原発事故以来、
チリ産の塩銀鮭とノルウェー産の塩サバと、
めかぶを筆頭に海藻類の売れ行きが群を抜いている。
売れなかった中国産のしめサバなんて1日で売り切れてしまうし、
「国産の明太子ないんですか」と聞かれていたのが懐かしいくらい、
ノルウェー産のたらこを使った明太子が売れてしまう。
もはや、「国産=安全」という構図は滅びた気がする。

中国は、今後大幅に見込まれる対日輸出用農作物の作付計画を既に始めているというし、
もう誰も、「食品の国内自給率向上」なんて、口にしないだろう。

特に魚介類には、食物連鎖によって、
発表されている海水濃度の汚染よりもずっと高濃度になった汚染が起きるはず。
田畑の汚染がまず心配だけれど、
私の魚売り場のパートの仕事もなくなるかもしれない。


「今まで(原材料表記の)裏張りなんか一切見たことがなかったけど、
最近やっぱり見ちゃうわね」
と買い物客からも声をかけられることが多くなった。
シゲシゲと裏張りを食い入るように見入って、お客さんは商品を買っていく。
けれど、大抵ウチでは絶対に買わないような添加物だらけの商品だったりするから不思議。
やはりセシウムの半減期が圧倒的に長いので、
添加物なんて全く気にならないのかもしれない。


けれど、原発事故以前の、
平均的な日本人の一生における「生涯摂取化学物質量」のデータと、
それに関する健康被害のデータさえ、厚労省は採取してこなかったのだ。
数年前厚労省が、「これからデータをとっていく」との計画を発表したに過ぎない。
折しも、福島の原発事故が起きたから、
そんなデータ取りたくもなくなったんじゃないかしら。

メディアでもスーパーでも、
「売っている商品は安全なものなので、
風評に従って買い控えしたりしないでください」とアナウンスしている。
けれど「安全」とは常に、鍵カッコつきのものに過ぎないと思う。
これからは特に、食品が「安全」かどうかの保証を、
誰かに代わりにやってもらう時代ではなくなったのかもしれない。
実際、人間以外の生き物は安全を誰にも保証してもらわない。


私は有機農家や自然農農家が自家野菜を、
「安心安全な野菜です」とうたうことにも以前から違和感を感じていたし、
安全と安心とを一緒くたにしてしまうこともおかしいと思う。
少なくとも安心かどうかは、自分が決めることで他人が決めることじゃないからだ。

被災地の化学物質過敏症の方たちは大変なことになっているそうだ。
ここのところ毎日、某化学物質過敏症の人のブログばかり読んでいる。
(本当は紹介したいのだけど、ネットでの中傷に心痛めた方なので、伏せておきます。)
彼らは救援物資の食品のほとんどが食べられないし、
食品のみならず化学繊維や全てに反応してしまうのだから。
スーパーで水を買い占めている人を、アサマシイとする風潮が出てきたけれど、
買い占めている人の中には、化学物質過敏症の人もいるのだ。
買占めを一概に侮蔑するのはあってはならないと思う。
どんな良心にも、死角はある。これは絶対に忘れちゃダメだ。
通常の人にとって「安全」でも、彼らにとっては全然安全ではないのだから。

メディアの言う「安全」は彼らの存在を全く無視している。
本当言えば、化学物質過敏症の人にとって「安全」なものを
本来は「安全」と呼ぶべきなんじゃないでしょうか。
けれど彼らの症状をgiji-kagakuと断じる人もいると言うのだから悲しくなる。

最近、私にとって支えでもある小児科医の黒部信一先生のブログにこのようなことが書いてあった。
(以前、転載の許可を貰った時、
「私は、知識を売っている職業ですが、本来知識は万人の共有物だと思っています。
私の書いたものは、引用して構いません。ただし、自分で考えて書いたような書き方では困りますが。」
とお返事をいただいたので、今回勝手に引用させてもらいます。)

食品汚染は、他の環境汚染物質の問題もまだ片付いていないのですから、それと同じで、放射線特有の健康被害がある訳ではありません。ダイオキシンはどうなっているのでしょうか。PCBの被害者もまだ苦しんでいます。全く安全なものを求めるのは、今の地球上では無理だと思っています。相対的に、危険度が高いか低いかだと思います。その意味では、今の所は茨城県産のものでも、福島県産のものでも、危険度が低い物はあります。そもそも地球上の生物は海水中で生まれ、大気中の放射能が低下して、陸上に上がって、進化してきたのです。だから、放射能に対する対策を備えている筈です。それが機能しなくなった時に、健康被害が起きるのです。その原因は、私の病原環境論または適応説では、環境とストレスです。だから、大量の放射線を浴びれば、助からないし、ストレスにさらされていれば、健康被害が出やすいのです。でも、チェルノブイリ原発事故で致死量の放射線を浴びても助かった人たちがいたのです。それは、ウラルの事故の際に助かった人たちが見舞いに行って、俺たちが助かったのだから、君たちも頑張れと励まして、希望を与えたためです。
聞いた話では、食品売り場に放射能測定器が置いてあって、
自分で測定して、買っていくようにしてある店があるのだそうだ。
原発事故はどこでも起きうるだろうし、
海に放出した福島原発の汚染水のことを考えると、
今回の原発事故の食品への被害は日本という局所だけで済む話ではないのかもしれないから、
海外からの食品も怪しくなってきたら、
国産の食品に放射線表示義務を実施して、本人の判断で食す時代が来るのかもしれない。


“芦浜原発に反対し、チェルノブイリ救援・中部の代表や理事、遺伝子組み換え研究の専門家、
四日市大学講師”の河田昌東さんによる土壌汚染に対する提言だそうです(転載の転載です)↓。
大変参考になります。

(1) あわてて耕さないで
現在報道されている野菜や雑草などの放射能汚染は、土壌からの吸収というよりは、雨や雪などによる降下物で直接付着したものではないかと思います。今はまだ原発から放射性物質が放出され続けており、汚染が続く可能性があります。この状態で耕作すると、土壌表面に吸着している放射性物質は、土壌の内部にすきこまれ、かえって土壌深く汚染が広がってしまいます。一日も早く何とかしたい気持ちは分かりますが、原発からの放出がとまるまでは耕すことはせず、汚染を土壌表面にとどめておくことが賢明だと思います。ヨウ素131 については半減期が8 日と短いので、新たな汚染がなくなれば3 ヶ月以上たてば問題なくなります。その後に、詳細な土壌汚染レベル(主にセシウム137 やストロンチウム90)を測定して、汚染レベルに応じた対策をとる必要があります。


(2) 土壌汚染の対策・二つの方法
①チェルノブイリの経験でも、セシウム137 は当初土壌表面から5cm位の深さの汚染で数年間推移したようです。25年経過した現在、Cs137 は表面から約20cm、Sr90 は約40cmくらいまで、浸透しています。それで、早い段階で、土壌表層10cm位を撤去すればよいかもしれません。勿論、撤去したものの置き場も問題にはなるでしょうが。早々と汚染した野菜を土壌にすきこんだり、ナタネなどを栽培するために土を起こせば、表面の放射能を土深く広げてしまう恐れもあります。事態の沈静化を待って、具体的な汚染度を調査してからの方が良いでしょう。汚染は均一でなく、まだら状に起こります(ホットスポット)。従って、汚染が低ければ、そのままでも問題ない場所もあるはずです。

②私たちがウクライナでやっている、Bioremediation です。Cs137 やSr90 を良く吸収する(汚染度の高い)植物を栽培して吸収するのです。Csは化学的にカリウムと同じ性質をもつので、菜種に限らず、カリウム含量の高い植物(例えば、アマランサス等)を使えば吸収できます。私たちがアブラナ科の植物を使ったのは、収穫後に油を加工し、バイオディーゼル、バイオマスでバイオガス生産と同時に放射能処理をかねる、という当面、非食用作物による農業復興を目指しているからです。BDF とバイオガスに関しては、既に実施しております。

③ナタネ栽培による土壌浄化について。
2007年から栽培を始めました。現在、ウクライナの国立大学と共同で行なっております。
これまでの情況は、ざっと以下のとおりです。栽培地の土壌汚染は、500Bq/kg です(これで、第2ゾーン:作物栽培禁止区域)、37~185KBq~/m2) です。


以下、これまでの実験で判明したこと。
① カリウム肥料はCs137 の吸収を抑制する(当然ですが)。
② ナタネの部位では、種子に最も濃度が高く、500~700Bq/kg 程度である。
即ち、土壌と種子は濃度比でおよそ1:1。但し、その年の降水量などで左右される。
菜種をしぼって出来る菜種油には放射能は含まれない(検出限界以下)。
ナタネが吸収できるのは土壌中の水溶性Cs137 であり、事故から25年経過して、Cs137 は土壌粒子に硬く結合しており、ナタネによる土壌中CS137 の絶対量を減らすのは容易ではない。しかし、ナタネ栽培後の土壌中水溶性Cs137 は少なくなっており、連作障害を避けるための次年度の他の栽培作物は、かなり汚染の少ないものが採れる。水溶性Cs が土壌中に増加した頃にまたナタネを植えて、水溶性Cs を吸収する、という循環を繰返すことで、汚染土壌における新たな農法が可能である。

大体、こんなところです。今年の栽培と分析が終れば、ウクライナと日本での報告書を作り、政策提言にしたいと思っております。福島の場合、I-131 は半減期で自然消滅するでしょうが、CS137 は厄介です。それで、思うのですが、もしBioremediation を採用するのであれば、Cs137 が土壌粒子に強く結合する前(水溶性部分が多い時間)に行なう必要があるのではないか、ということです。


また、こちらも参考に↓
「情報:放射性核種(セシウム)の土壌-作物(特に水稲)系での動きに関する基礎的知見
(社団法人・日本土壌肥料学会)」


以下の動画ぜひ見てください。河田さんの説明、とてもわかりやすいです。



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