不平等について―― 経済学と統計が語る26の話

すず書房だし、なんかよさそうな気がして借りた本。

「結論」
経済学部の人にはいいかもしれないけど、
現在の不平等を私たちはどう変えていけばいいのか、の
切り口的なものを読み取れなかった。
でもって、なんか燃えるものがなくて完読できず。

当たり前だけど、
不平等は個人間の勤勉と怠慢の差によって生じるのではなく、
政治が生んでいるんだってことは明言されてて。

あと、農業が主産業であった時代の農民間の不平等よりも、
工業が主流となった時代の、
工業従事者間の不平等の方が大きいってこと。
そりゃそうだ。
工業の方が、設計者と工場労働者といった分業が複雑になるから。
消費者とは会うことのない、遠いところで働いている人ほど賃金が高く、
消費者と直に接するような、近いところで働いている人ほど賃金は安くなる。

アマルティア・セン氏の「不平等の経済学」を読んだ方が面白そうだな。
って思った。

ただ「不平等」っていうのは経済学から問題にすればつまらなくなるのは必至。
倫理的な意味での不平等には憤慨する人多いと思うけど、
経済的な不平等にはそんなに腹が立たない。
お金が全てじゃないってことはみんな実感しているから。

ただ片親世帯の親がパートでどんなに働いても12,3万にしかならなくて、
それじゃ生活保護(約13万くらい?)と同じくらいだってことと、
子供を高校くらいは卒業させないと就職も難しくて学費が払えない
っていうこととかが問題。

だけど、安物、粗悪品を大量生産&消費するようになったから、
自らの労働価値を下げ、賃金を低下させてるわけだから、
不平等のきっかけを与えられると、本当に人々は進んで貧していく。