昨日は松本市の市議会議員の選挙がありました。

ウチは共産党の、ある議員に投票。

別に共産党シンパでもないし、
負けるとわかっている選挙戦に今まで巨額を投じてきた共産党を、
評価する気にはなれなかったのが実際。
(故松本清張を筆頭に、著名人には共産党シンパが多いのに、
どうしてそれを「勝ち戦」につなげることが出来ないのか疑問だったので。)


でも、中嶋君が松本選管から候補者のマニフェスト一覧?を取り寄せて、
それを読んでみたところ、
驚く事に、脱原発・反原発とマニフェストで表明しているのは、
徹頭徹尾、日本共産党の議員だけだったから(党としては社民もだけど)。

石原都知事は「(原発が)フランスに出来るなら日本に出来る」と言っているそうだが、
共産党の人は
「脱原発をドイツにできるなら日本に出来る」と何故石原氏は言わないのか?!と言っていて、
なるほどそうだと思う。
(ドイツの再保険会社の評価だと、「世界で最もリスクの高い都市」は東京なんだそうな。
地震の多いロスの7倍だとかで、ぶっちぎり。
あの都知事もコミで、そういう評価になってんじゃないか、なんて。
世界を代表する首都の首長はだいたい思想的に“左より”が主流だそうで、
東京の首長がタカ派であるのは恥ずかしいことだと、フローラン・ダバディ氏が言っていた。

「防災システムを構築する」とか何とか間に合わせな表明をしている議員はたくさんいたが、
一級の科学者や専門家でさえ“福島の危機”を収束できもしないのに、
言い方は悪いけど、松本という地方のいなか議員が、
現状のエネルギー政策のままで、どうやって「防災」してくれんの?と思う。


減税は、いいのかどうなのか私には今のところ判断しかねるし、
第一、景気もなにも、原発の問題がやっぱり最優先事項な気がしたので、
今回こういう選択になりました。

(無記名投票っていう手もあるんだけど、
 無記名投票が全体の○%になったら選挙が無効になるってことなら良いけれど、
 結局は誰かが選ばれるんだったら、やっぱり誰かの名前は書いたほうが良い気がしました。)


昨日見たソフトバンク社長の孫さんのプレゼンと記者会見(↓に貼り付け)。
孫さんのことはよく知らないんだけど、
少なくとも、このプレゼンと記者会見は素晴らしいと思いました。

東日本大震災が起きてから、孫さんは毎日ツイッターに
「エラソーなこと言うまえに携帯の電波早くつなげろ」
とか書き込まれるそうで、毎日ずっーと考えて悩み続けてきたそうです。
いまでも「迷ってる」と言っていました。
「本業以外に首をつっこむことはよくないんじゃないか」とか、葛藤をずっとしてると。
でも、やるときにはやらなくてはならない、
正義を通さなくちゃいけない時がある、
と考えて脱原発の新事業を始める、と。
(「正義の定義とは何か?」とか言わないでくださいね、
日常で使っている曖昧な「正義」で、この場合充分良いのです。)


みんな保身に動いてしまいがちだけど、
孫さんの、批判されても尚、葛藤しながら「やる」と決めた経緯には、
心から敬意を抱いてしまう。
ぜひ見てください。
http://www.ustream.tv/recorded/14195781

やっぱり、明日どうなるかわからないんだから、やりたいと思ったことは何でもやった方が良い。
そういえば、ある人も、
「公にどんなことがあろうと、なんだろうと、
自分にとっていちばん大切だと思えることをやる、それだけです」
と言っていた。

体制に騙されないために、騙されたと事後になって愚痴らないためにも。
そして、あくまで私人として行動した方が、かえって公の真の利益に通づる気がするのだ。
それは歴史が証明していると思う。
そうすれば、宮沢賢治が言うように、「信仰と科学は同じになる」に近づけるかな。

☆今は何よりも浜岡原発を止めなければならない。stop浜岡

 森