ノ ー ト

好 き な 読 書 を 中 心 に 考 え 中 を 記 録 す る ノ ー ト

読書

読書 「暮らしの中の洗浄」辻 薦著

http://www.chijinshokan.co.jp/Books/ISBN4-8052-0463-X.htm

東大の化学・農学博士によるエッセイ的な本。
もともとこの人(故人?)は、工業洗浄に関する専門家のようです。
日本、もとい、世界の洗浄の歴史をかいつまんでエッセイにしてあります。

この本に書かれていて、
改めてハッとしたのは、
まー考えてみれば当たり前なんだけど、
欧米なんかの硬質な水だと、
石鹸などの泡立ちが悪くなるようで、
欧米の市販の洗剤なんかは、
日本の洗剤より一般的な使用感としても「強い」わけです。

わたくし、スペイン在住時に1度、
美容室で「シャンプー&カット」をしてもらったことあったのですが、
そこで使われていたシャンプー&リンス?で、
びっくりするくらい髪が傷んだことがあって。

芸能界の人とか、渋谷系の人って、
外国の洗剤使ったり、「ダウニー」使ってる人多いですけど、
ああいう国内販売品って、日本対応になっているものなのでしょうか?

シャウベルガーの本にも書いてあったんだけど、
水って優秀な溶媒だから、
磨かれた水っていうのは体にはよくない。
体のミネラルを奪ってしまう、と。

肌にも多分、欧米のような硬水の方がいいのかもしれないけど、
洗剤を使う段になると、
硬水は泡立たないからって強い洗剤を使うことになって、
結局肌には強い刺激になってしまうのか?
あちらを立てればこちらが立たず感。

でも、日本は軟水だっていうのはなんか日本っぽいっていうか、
日本列島の住民の精神に多大な影響を与えている気がする。

日本では長らく灰汁が洗浄に使われてきたわけですが、
灰汁はアク≒悪か?っていう話を考えると、
洗浄→浄化にアク→悪が使われてきたって風にもできて、
なるほど興味深い感じ。
まさにカタルシス?

カタルシス(wikiより↓)
「ギリシア語のカタルシスは元来は医学用語で、薬剤を用いて吐かせたり、
下痢を起こさせる行為をいった。」

石鹸はその昔下剤として使われていたわけですけど、
灰汁の成分もまた、下剤らしいです。
便秘解消のために食べるごぼうの灰汁などは特にとらない方が良いらしい。
おもしろい。

勤めていた蕎麦屋の女将が
「その人の味覚は、生まれた土地の水に左右されるのよ」
って言ってたけど、
「水」は本当に大きい前提だす。

読書「不平等について―― 経済学と統計が語る26の話」

不平等について―― 経済学と統計が語る26の話

すず書房だし、なんかよさそうな気がして借りた本。

「結論」
経済学部の人にはいいかもしれないけど、
現在の不平等を私たちはどう変えていけばいいのか、の
切り口的なものを読み取れなかった。
でもって、なんか燃えるものがなくて完読できず。

当たり前だけど、
不平等は個人間の勤勉と怠慢の差によって生じるのではなく、
政治が生んでいるんだってことは明言されてて。

あと、農業が主産業であった時代の農民間の不平等よりも、
工業が主流となった時代の、
工業従事者間の不平等の方が大きいってこと。
そりゃそうだ。
工業の方が、設計者と工場労働者といった分業が複雑になるから。
消費者とは会うことのない、遠いところで働いている人ほど賃金が高く、
消費者と直に接するような、近いところで働いている人ほど賃金は安くなる。

アマルティア・セン氏の「不平等の経済学」を読んだ方が面白そうだな。
って思った。

ただ「不平等」っていうのは経済学から問題にすればつまらなくなるのは必至。
倫理的な意味での不平等には憤慨する人多いと思うけど、
経済的な不平等にはそんなに腹が立たない。
お金が全てじゃないってことはみんな実感しているから。

ただ片親世帯の親がパートでどんなに働いても12,3万にしかならなくて、
それじゃ生活保護(約13万くらい?)と同じくらいだってことと、
子供を高校くらいは卒業させないと就職も難しくて学費が払えない
っていうこととかが問題。

だけど、安物、粗悪品を大量生産&消費するようになったから、
自らの労働価値を下げ、賃金を低下させてるわけだから、
不平等のきっかけを与えられると、本当に人々は進んで貧していく。
最新コメント
記事検索